謹賀新年

昨年大晦日の悪夢に引き続き、新年に入ってからも、カーチェイスあり、巨大虫ロボット襲撃あり、血飛沫舞う大乱闘シーンありの一大スペクタクル(観客は自分ひとり)な悪夢に連日うなされて叫んで起きる日々を過ごしておりますが、皆様どうぞ今年も宜しくお願い致します。

さて今年は浅草寺へ初詣に出かけたのですが、またしても「凶」が出そうな予感に指震わせてひいた御籤は「吉」。その場では同行者が「凶」を出したこともあり、御籤なんてくだらないさ、スピリチュアルなんてヤメさ・インテレクチュアルでいこうぜ、と務めてクールに振舞っていたのですが、実は吉なんてひくのものすごく久しぶりで、心中かなり嬉しかったわけです。

その後、まあ大吉よりは見劣りするけれど、しかしながら美しい完全な「吉」……と満足感に浸りながら、そういえばと前から気になっていた御籤の並び順を調べてみたら、諸説あるようですが、一般的な順位としては良いものから順に「大吉>中吉>小吉>吉>末吉>凶>大凶」という説が最も多く見受けられました。この順序でいくと、吉なんてただの「普通」……。

しかし、これはどう考えてもやはりおかしい!中吉・小吉の方が吉よりも上だというのにどうしても納得がいきません!
なぜに「小」とか「中」より、フル・スケール・「吉」が下なのですか。「小」「中」って、そのあとにくるものを小さく/中くらいに限定するための接頭辞ではないですか、isn't it?

新年の初理不尽にぶつかり悶々として数秒、気づきました。
そもそも、大とか中とか小とか末などといった小賢しいスケールなどに縛られないありのままの「吉」こそは、他の諸々の「吉」らとはもはや位相を異にしており、そんな区分を超越しているのだ、と。
他のが「幼稚園」「小学校」「中学校」「大学」だとすると、「吉」は「学校」。他のがポメラニアン、柴犬、ブルドッグセント・バーナードだとすると、「吉」は「いぬ」。
ということで、御籤で一番すごいのは、「吉」と「凶」の二つだと思います。


参考リンク
「All About おみくじ…その勘違いが運を逃します」
http://allabout.co.jp/family/seasonalevent/closeup/CU20060103A/index2.htm「おみくじの並び順をおしえて!」http://homepage2.nifty.com/osiete/s358.htm