インピーダンス

今日は休日らしく、一日中汚い部屋でゴロゴロしながら届いたばかりの『おんなのこ物語』を読んでいました。

いやー、面白かった!本当にドロドロしている!ロック版モーツァルトサリエリ、というのはまさに、と思いましたが、途中から、「マヤ…怖い子!」と呟く亜弓さんが仲尾にオーヴァーラップしてきました。
その(無自覚な)才能に周囲が食われるのを焦るところとか、愛憎入り混じる感じが『ガラスの仮面』に似ています。こちらでは誰も白目にならないのが大きな違いですが。

この漫画、登場人物の描きこみが凄いですね。しかも出てくる男も女も味わい深い人ばかりで全然飽きません。誰を主人公にしてもちゃんとした漫画になりそうです。
飛田(「これはおれがやりたかったんだ おれがやるんだ」「ほかのヤツに先をこされてたま…るか」と、八角たちの熱狂プレイ中にPAの電源を落として妨害する、某氏お気に入りのキャラ)もその徹底した雑魚キャラぶりが素敵でした。わたしもこの手のことをよく思うのですが(本当に思うだけ)、今後は誰かを妬むときには飛田を手本にしようと思います。

しかしいいですねえ、バンド!
わたしも妄想の中では早弾きベーシストと火花を散らしながらギタープレイを競ったり、竜を出したり、宮沢賢治の詩句を呟きながら究極の音色(トーン)を探したりしていますが、リアルギターのレパートリーはsmoke on the waterのリフとニルヴァーナSmells Like Teen Spiritの一番最初のところだけなので(笑)、残りは全てエアで補うしかありません。

同じく傑作らしい『ブルームーン』も近いうちに読んでみたいと思います。