いやぁー映画って。

pansar2004-08-25

買っちまいました、とうとう見つけて、全部一気に箱買いしちまいました、カバヤ水野晴郎シネマ館」(10枚入り1箱で3150円也!)。いろいろと情報を教えてくださったid:Dirk_Diggler氏、Yasuさん、そしてなぜか作品情報をコメントで寄せてくれたid:alexandre氏、どうもありがとうございました。
結局このブツは新宿の東急ハンズで発見後即購入。エヘエヘエヘ。どうです、全部面白そうですね。今のところ自宅でDVD見られないので、後ろの写真や水野大先生の解説を読んで広がる一方のファンタズィー!昔、ドラクエの攻略本のまだ進んでいないところの写真などを夜中にチラチラと見ては、おおこんな強そうなモンスターがこれから出てくるのか!とか、こんな村が!?とか、なんと難しそうなダンジョンが!とか、1人で空想の翼を広げきって盛り上がっていたものですが、このトキメキはあのころのものに似ているやもしれません。
それにしても、今回のこの水野騒動で、図らずも食玩の奥深い世界をあらためて見せつけられました。
水野先生、あなたのいない棚で、何度間違って「大英博物館古代エジプトの遺産―」や「懐かしのオールナイトニッポン」や「王立科学博物館」、はたまた「楳図かずおの世界」を買いそうになったか!!しかし、道は険しく果てはないぞ、と自分に言い聞かせ、なんとかその一歩を踏み出さずにおきました。ちなみにわたしが最近コンプリートしたこの手のものは、ドラマチックコレクション「未来少年コナン」(こちらもカバヤhttp://www.kaba-room.com/conan/conan.html)と、「ゲゲゲの鬼太郎 妖怪危機一髪」(これもカバヤだ!!!ここなど参照http://page.freett.com/mao2/kitarou/kikiippatu.htm)の2つだけですが、どちらも秀逸極まりない出来!しかし、こうしてみるとカバヤのラインナップはそうとう琴線に触れるものが多いですね。特にこの鬼太郎シリーズなんて(http://www.kaba-room.com/)、泣かせますね。
カバヤには他に「パンダコパンダ」のフィギュアなんていうのもあるようなのですが、よりによって宮崎駿氏の関わっている作品の中で、「太陽の王子ホルスの大冒険」と同じくらいヤバいあの作品をフィギュアに!!!いいんですか!!?気を抜いていると気づいたときには毒の光にやられるようなあの作品を!!!

ということで、先日はそのシネマ館を買ってから、念願のニコラス・ローグ監督「WALKABOUT 美しき冒険旅行」(http://www.cablehogue.co.jp/walkabout/)を観てまいりました。この監督、トリュフォーの「華氏451」の撮影監督もやっていたような撮影畑の人だけあって、期待通りの画面の鮮烈さ!スチールを見てビビッと来た方は、まず観ておいて損はないはずです。
ジェニー・アガター少女(と女の間くらい、、)のミニスカ美脚もさることながら、現在でも世界的なダンサーとして活躍しているというアボリジニ少年の(とてもそうは見えない)悲壮なダンス、接写で挿入される動物や肉や虫、強烈な音と音楽(ジョン・バリー!)とサンプリング、どんな自然を撮っても人工感の匂い立つ時代の空気、、。ミレイのオフィーリアを生き返らせて泳がせたらかくや、という美しい水浴びシーン、、、。枠組み自体は、あまりに図式的に過ぎやしないか?と突っ込みたくもなりましたが、もう寓話の世界ということで、、。
最後の方のカット(3人で水浴びしているところです)にナレーションが被さるあたり、そして「なんでもないわ」という彼女の顔、、、。思わず目頭が熱くなってしまいました。「幸福は、ただ我々の呼吸した空気のうちに、我々が語り合えていたかもしれない人々と共に、得られたかもしれない女性たちと共にのみ、存在している」(ベンヤミン・拙訳)という、読んだばかりの文句が頭を掠めました(たぶんあまり関係ありません)。
いやぁー映画って、、、、(水野先生!!!)。