3人の子供

会田雄次氏の『アーロン収容所』ISBN:4122000467したが、そのなかに出てきたインド民話の話が興味深かったので。


三人の子供を持っている母親が、自分の持っていた胡桃を全部三人に分けてやってから、自分にも分けてくれるように子供たちに頼むと、一番上の子は腐った胡桃を、二番目の子は一番小さいのを、三番目の子は大きくて美しいのをくれました。

母親は、一番目の子に、「お前は悪い子だ、人が皆最も憎むものになるだろう」といい、二番目の子に、「お前は情けない子だ、永久に休むことが出来ないものになるだろう」といい、三番目の子を抱き上げて、「お前は良い子だ、皆から愛されるものになるだろう」と言いました。


三番目の子はこうしてお月様になったのです。お月様は地上に美と平和を送り、詩と歌で皆から好かれています。


二番目の子は風になりました。いつも不安で、泣き、わめき、怒っています。


さて、それでは一番目の子は何になったのでしょうか?











一番目の子は太陽になったのです。灼熱と破壊と飢えをもたらす太陽になったのです。



ということで、思わずへぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!となりました。
ところ変われば自然観も変わるのは当然ですが、面白いものです。


そして!かつて太陽崇拝が盛んだったエジプトでは、ツタンカーメンの死因解明のための調査が行なわれることが決まったようです!!http://www.asahi.com/culture/enews/RTR200411140001.html
かつて考古学者(=インディ・ジョーンズ)を目指したことのある者にとってはなんとも血の騒ぐニュースではないでしょうか!!!