ないものねだりの I Want You

会社にも自分の部屋にも冷房がついていないため、この際暑さのせいだということにしておきますが、ここ最近なくし物が多すぎて、もう自分が何をなくしてしまったのかすら分からなくなるほどに、ものがなくなります。

1ヶ月ほど前、財布に入れて後生大事にしていた「銀のエンゼル」のついたくちばし(計2つ)のうちの1つを朝のラッシュ時に駅の改札口のあたりで落とした(定期券を取り出した時に…)ときにはすぐに気づき、押し寄せる人波に逆行し、床にはいつくばってなんとか取り戻したものですが(グッジョブ)、それからは連戦連敗です。

2週間ほど前には自室のドアノブ(内側)が、ドアを思い切り後ろ手で閉めた際にどこかに吹っ飛び、未だに見つかりません(またしても!)。たしかにこの四畳半の部屋のどこかに今も転がっているはずなのですが、これがもう、いくら探してみても一向に出てくる気配がありません。ドアノブの取れたドアの不便さよ…。
ドアを完全に閉めきると外に出られなくなるため、常にドアは微妙な半開き、もし間違って最後まで閉めてしまった日には、内側から鋏などを使って、本来ならノブが刺さっているはずの金属の棒をグリグリと回さなければならないのです。こうなると完全にひと騒動です。

会社では、おそらく編集職の社員の間で最も高い人気を誇っており、うかうかしているとすぐになくなってしまう赤の水性ゲルボールペン(ダントツで書きやすい!)を、備品置き場の近くの席である、という地の利を最大限使って自分用に何本もキープしておいたのですが、これが、おそらくあちこちに置き忘れたのかなんなのか、1週間で1本、また1本と消えていき、みるみるたったの2本しか手元に残らなかったという侘しさ。更に、今日はこの赤ゲルペンが切れてもの悲しそうに備品置き場の横(=私の席のすぐ後)に佇んでいた同僚に、ついらしくもない博愛精神を発揮し、「よろしかったら1本如何?」などとやってしまったため、もう残るは1本しかありません。次の補充がくるまでもつかどうか…。

さらに今日、このところずっと毎日左腕に巻きつけていた、今年買ったばかりの私の腕時計が忽然と姿を消しました。
一昨日、都内某所で馬肉を食べていたときには確かにまだ腕に巻きついていたような記憶があるのですが、そこから先、いったいどこで時計を外したのか、全く覚えがありません。結局今日は1日中時計をしていない左腕を何度もチラチラと見ては胸を痛めていましたが、あるならきっとあそこにあるはず、と目星をつけていた部屋の一角にも結局見つからず、早くも迷宮入りの予感です。

ほかにも、2枚組みCDのうちのDisc1だけ見当たらなかったり、シャーペンの先の消しゴムだけどこかへ消えたり、気に入っていたブックカバーがなくなったり、買っても買ってもヘアピンが1本残らず家のどこかへ散っていったり、たしかに修正をかけたはずのゲラの直しが反映されていなかったり、ジョジョの7巻と33巻だけ出てこなかったり、なんだか散々です。