咳には生姜湯を

昨日とうとうミニシアター回数券を手に観て参りました、ペドロ・コスタヴァンダの部屋』。何度となく行っているにもかかわらず、またしても渋谷駅を出たところで方向感覚に狂いが生じ、イメージフォーラムに電話(こんなこともあろうかとPHSに登録済み)で道を聞くはめに。昔からどうもイメージフォーラムの方の出口(東急方面?)と、ユーロスペースの方の出口(南口)の感じが混ざるのですが、一緒に行った友人らにもその気があるということを知ってちょっと安心しました。同じく私はJR神田駅の出口もよく混ざるのですが、神田駅のほうが惑わせ度は高い気がします。(確か)三国志に、山の中に石を置いて人を迷わせる迷路の話があったかと思いますが、いつも迷うとそれが頭をよぎります。
映画は評判通りというか、数々の絶賛に意義を申し立てる余地を与えない映画だと思いました。デジタルビデオカメラで撮影→35ミリフィルムにプリントという風に作ったということですが、それで驚愕したのが、「(今更ながら)デジカメって凄い、、、」ということでした。あんな風に撮れるんですね、屋外も室内も昼も夜も光も影も。ならもう全部デジカメでいいジャン(東京弁)!港千尋氏(写真家)も書いていましたが、普通にフェルメールみたいでした。色彩や陰影が。小津はなにかいえるほどにちゃんと観ていないのでなんとも分かりませんが(恥)。
一緒に行った風邪ひきの友人が何度もヴァンダと完璧にシンクロしながら咳をしたり鼻を啜ったり、ヴァンダの部屋の狭さや散らかりっぷりが知っている人の(自分自身ではありません!)部屋に似ていたり。さすがにベッドの上に吐いたら掃除するとは思いますが。
帰り、センター街のいつも行列ができている築地本店という回転寿司屋に初めて行ってみたのですが(30分待ち!)、美味しかったです。お勧めです。白子やアンキモ、クジラやトロ、ウニなど全て税込み1皿105円で、9皿食べた時点で腹がはちきれそうになりました。昨日は、当分寿司はいいや、と思いましたが、今はまた明日の朝も寿司でもいいと思います。