めがねがめ(回文)

今日、家のトイレで用を足し(小)、さわやか気分でトイレのドアを思い切り閉めようとしたところ、突然そのドアが私の方に跳ね返ってきました(ドアの蝶番のところに針金製のハンガーが引っかかっていたため)。
なにか近づいてくる!と思った次の瞬間に、ドアがバシーーーーーーンとモロに顔面を直撃、かけていたメガネがすっ飛びました。


20年近くこの家に住んでいて、これまで一度たりとも起こったことのない事態に気が動転し、ああ、鼻が痛い!目が見えない!とアワアワしていたら、すっ飛んで床に転がっていたメガネを踏んでしまい、足裏にはなんともいえない感触が。
すかさず拾い上げると、左側のつるがグニャリと大きく下方に曲がっていましたが、レンズは無事。


この程度なら慣れたもんだと鏡の前であちこちを押したり捻ったり伸ばしたりしましたが、何度やっても鏡の中のメガネは微妙に左下がり。かけられないこともないのですが、さすがにこの年になって曲がったメガネをかけて普通にしているのもどうかと思い、あちこちいじっている内にだんだん元の位置が分からなくなり、最後はほとんど半泣きになりました。


結局顔幅の1・5倍くらいに広がって、左右ガタガタにつるの伸びきったメガネを持って近所のメガネ屋に駆け込みました。
「ここまでひどく曲がっていると、直すときに折れる可能性が非常に高い。どうします?」と聞かれましたが、もちろんゴーサイン。かなりてこずっていたようでしたが、30分近くかけてなんとか直してもらいました。きれいな姿で戻ってきたメガネを手にしたときには、メガネ屋の店員(なかなかのメガネ美男子)に危うく恋してしまいそうなほどに感謝。これが噂の吊り橋効果でしょうか。


おかげで現在の視界は最高にクリアです。
どうもこのところ、自分では気づいていませんでしたがずっとメガネが微妙に曲がっていたようで、今は視界にやたらと安定感があります。クリーナーもかけてもらったため、世界が明るいです。

この状態をキープするため、これからはメガネをかけて寝ることは断じてしない、と決めました。